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#044_かちに


 

勝ちにこだわらず

夢やロマン 遊ぶを旨とせり

冴えぬ読み入れつ 忍び入る重き受け

平凡(へぼ)で映えなく

 

かちにこたわらす

ゆめやろまん あそふをむねとせり

さえぬよみいれつ しのひいるおもきうけ

へほてはえなく

 

私の棋風

 

私は仲間内では「受け将棋」で通っている。自分が自分がという気持ちになれないのは性格だろう。万事思い通りにはならないとのあきらめも。

 

勝ち負けにはさほどこだわりがない。一局の将棋を通じて個性や創造性を発揮し、自己を表現したいという思いが強い。もとより人まねが嫌いな天の邪鬼。盤上に夢を求め、美意識に殉じるロマン派なのだ。(2024/11)