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#004_こんや


 

今夜ひざまくらに眠り

色気ある笑み夜の淵へ

衣擦れ音を数えても

夢は切ない綿帽子

 

こんや ひさまくらにねむり

いろけあるえみ よのふちへ

きぬすれおとを かそえても

ゆめはせつない わたほうし

 

ひざまくら

 

私は人知れぬ耳かきマニア。旅の土産にはご当地の耳かきを買うことを常としている。ひざまくらで耳かき。男のロマンである。ノスタルジーである。仕事にしようと、まだ見ぬ店の様子をシナリオにまとめたこともあった。

 

叙情あふれるメロウなバラッドに仕上がった。今のところ、私の最高傑作である。綿帽子は、耳かきの背にある梵天(ぼんてん)のこと。(2007/02)