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#002_けんは


 

現場一筋眠かろに

落つ汗競い増えた智恵

古来稀なり業を誉め

海辺の湯屋で温もる夜

 

けんはひとすし ねむかろに

おつあせきそい ふえたちえ

こらいまれなり わさをほめ

うみへのゆやて ぬくもるよ

 

父の古稀祝い

 

父が古稀を迎え、家族七人(父、母、妹家族、妻と私)で伊豆熱川の温泉へ記念旅行に出掛けた。祝いの品は、金を掛けず心に残るものを。宴席で自作の書画を贈った。「いろは歌に書画」を思いつくきっかけとなった。

 

父は、当時皆がそうであったように仕事一途の人だった。同じ年頃の自分に照らしてみると、父の苦労や努力が偲ばれ、尊敬の念は強まる一方だ。(2002/10)